
武田二十四将と聞いただけで胸が高鳴る。
戦国の英雄と言われた様々な武将でも、
武田信玄ほど家臣を信じ、適材適所に配置し、
縦横無尽に活躍させた大名も少ないだろう。
「人は城、人は石垣、人は堀...」
という言葉が武田信玄の家臣を信頼する
考えを映し出している。

躑躅ヶ崎館は、天守や櫓といったものがないが、
堂々と百名城に名を連ねる。
後世、映画やドラマでも、
武田家を象徴する館として、
様々なエピソードの舞台となった。
父信虎との確執や、家臣との戦評定、
出陣の際の「御旗」、「盾無」に
戦勝を誓うシーンなども
躑躅ヶ崎館だからこそ他の大名家とは
違った印象を受けるのだろう。
父信虎が築いた躑躅ヶ崎館も
父を追放した信玄によって
武田家の象徴と変貌していった。
・・・・・信虎は武田の陣を一望して、見事だと思った。
知らない間に、この謀略を用意した晴信も、
見事に武田の元首信虎を裏切った宿将たちの
一糸乱れぬ協力も見事だと思った。・・・・・
武田信玄 風の巻 (文春文庫)

実父を追放するという一歩間違えば、
謀反人とされる大博打も、
家臣団に信頼されていなければ成し得なかったことである。



