
最後の将軍、徳川慶喜は二条城の大広間に
幕府役人を集めて言った。
・・・・「いま天下の諸侯はもはや戦国のころように割拠している。
幕府の威令おこなわれず、召せども来ぬ。
このままでゆけば日本は三百の大小国に分裂するしかない。
徳川家が政権を返上しさえすればそれが一つにまとまる。
すべては天下安寧のためである。
神祖は三百年以前、天下安寧のために業を創められた。
いま天下安寧のために政権を棄つ。
神祖の御志とおなじである。
棄ててもってそのご遺志を継ぐことになる。」
中略
その御弁明に酔えるなり。 ・・・・
最後の将軍―徳川慶喜 (文春文庫)
。

徳川慶喜はまさに「数奇の運命」の人であろう。
将軍在職わずか。
徳川幕府に終止符を打つべく将軍職を継いだことになる。
後世の人々から様々な憶測で書に書かれいるが、
本当の苦悩は本人にしか分かるはずがないであろう



